担当業務の内容を教えてください。
管理の視点も加味しながら、交通規制を展開。
得意先の電気工事業者に同行し、電柱の移設、電線の張り替えといった各種電気工事に伴う交通誘導を行っています。現場の多くは片側交互通行の形を取っており、付近を通過する車両や歩行者の安全をじゅうぶんに担保できるよう、工事規模に応じた人員構成で警備にあたります。また、管理者を務める私は、業務の終わりには必ず得意先の営業所に足を運び、翌日の工事について打ち合わせを実施。そこで得られた情報に基づき、適切なスタッフ配置や作業用車両の動線をあらかじめ検討することで、万全の警備体制へとつなげています。
これまでの経験が役立っていると感じることはありますか?
近隣に配慮が行き届いた現場づくりが理想です。
工事の開始前には、近隣住民の方へのあいさつを欠かしません。限られた時間とはいえ、こちらはご不便をおかけする立場。公道での作業が自家用車の出入りを困難にするようなら、私有地への高所作業車の乗り入れを提案し、必要なスペースの確保を図るなど、日常生活への影響を最小限に抑えるために、自分なりの気配りを実践しています。前職で水産品の対面販売をしていた私にとって、この仕事は人と接する機会が多いという共通点があります。心苦しいお願いをする場面にも、自然と接客の姿勢で臨むことができるのは、強みのひとつかもしれません。
仕事で大切にしていることはなんですか?
工事そのものを俯瞰する意識を持って。
たいていの場合、作業は高所で行われるだけに、工具や資材の落下は禁物。そこで、重要になるのが声かけです。歩行者が通る際は大きな声で作業員に伝え、いったん手を止めてもらうことで事故の発生を防いでいます。また、私自身は責任者という立場もあり、当社のチーム全体を見渡すのも仕事のうち。夏場は熱中症の危険がありますし、冬場はお手洗いが近くなるものなので、スタッフの動向にも注意を払い、必要があればバックアップに入ります。いずれにせよ一点のみに集中せず、あらゆる方向にアンテナを張ることが大切です。
仕事のやりがいを教えてください。
現場状況に合わせた工夫で、いっそうの安全を。
道幅が狭かったり、路面が舗装されていなかったりといった現場固有の状況に、いかに対応できるかが私たちの腕の見せどころ。同じ現場はふたつとしてなく、その意味では正解のない仕事です。作業場所の特性に加え、車道、歩道、さらには同僚と、見るべきポイントはたくさんありますが、場数を踏むうちに少しずつ余裕も出てくるはず。その過程を先輩が親切にフォローしてくれる社風は、私も体感したところです。さまざまな条件を考えあわせ、現場での行動に反映できるようになれば、必然的にやりがいが膨らむ仕事だと思います。